大切にされていると実感できることがその人を治す?~八方美人な施術家でいきます~

こんばんは。今読んでいる小説の中で、とある女性が、映画きっかけで運命的に出会った男性のことを『好きな映画の話を、見つけた宝物のように話す(人だった)』と表現している一文にうっとりの田端です。こんなステキなフレーズが浮かぶ作家さんに改めてリスペクト。

今回は当店の施術について少々お話致します。いつどこでかは忘れたのですが、‘‘コリはマッサージでは治りません!‘‘というようなことを掲げた看板を見つけたことがありました。なんのお店だったか思い出せないのですが、見た時すぐ思ったのは『はい、そうですよね。でもそもそも治そうとは思ってないしなぁ。。』

語弊のある言い方で失礼します。ただ、少しでも楽になればうれしいですしそのために尽力もしますが、どうがんばっても自分が人様を‘‘治せる‘‘とは思えません。施術を受けて頂いたその日その時は確かにコリのひとつかふたつはほぐれるでしょうけど、ずっとその状態をキープするのはかなり難しいこと。というより無理に等しいです。

毎日朝起きてから夜寝るまでに、人はそれぞれの生活スタイルに応じていろんな動きや体勢を取ります。立ちグセ、噛みグセ、座りグセも人それぞれです。長年の積み重ねグセで歪みやコリが形状記憶されている方も少なくありません。年齢とともに柔軟性は少しずつ乏しくなるのもまた事実。

それなのに、おんなじように‘‘クセ‘‘を持つ自分が、人のクセを完璧に‘‘治そうとする‘‘なんておこがましいと思っています。理屈っぽくて恐縮です。

こちらが施術で出来るのはその日その時その方のコリに触れることで『あ~自分は今、大切に扱ってもらえてるんだなぁ』と実感して頂き、コリとモヤリを減らすこと。

いつぞや、鍼灸師の友人が言っていました「わたしは八方美人だから、患者さんが望む場所に鍼を刺すの。例えばもしその場所が治療理論的にちょっと違ったとしても、‘‘自分が望む場所に触れてくれた‘‘と思えることが患者さんにとって良い結果につながることもあるから」同感です。

理屈だけなら、身体は全部で繋がっているわけですから、そりゃ全身マッサージの方がバランス的にも施術効果の持続性的にもおススメです。だとしても、上半身だけが良い!ひざ下だけが良い!!とオーダー頂いたならそうします。『自分の希望が聞いてもらえた』っていう満足感からくる精神衛生面での効果は侮れませんから。

以上です。最後までお読みいただきありがとうございます!