施術者がお客様の心身にできること~触れることで自然治癒力のスイッチをオンにすること~

昔、母が話してました。
「あんたが歩き始めたころは、朝起きたらもういなくて慌てて探しに行ったら、いっつもパジャマのまま近所をお散歩してたよ」可愛いですね、子どもの頃は(笑)

無垢な頃は初めてのことが何もかもうれしくて楽しくて全力で遊んでいた気がします。今はどうでしょう。。歩くことをめんどうに思ったり横着したり。健気さというものを忘れている自分に気付いて焦ることがあります。

損得でモノを見たり、効率や割に合う合わないを基準に動いたり。もちろんそれが悪いって言いたいんじゃないのです。でも無償とかムダの中にも大事なことがあるのも事実だと思われませんか?時々自分に問う気持ちを忘れないようにしたい今日この頃です。

気取らない自然体の優しい雰囲気がとても好きな石田ゆり子さん。ご自身のエッセイ本の中で仰ってました↓
「毎朝、鏡を見て自分の状態を観察します。指の腹で顔を触り、精密なセンサーにしたような気持ちで肌に触れると、日々の小さな変化が分かるようになります」
そしてその変化や調子に合わせて食べ物や生活環境を見直して調整なさるとのこと。

この説、よくわかります。手で触れることの大切さって侮れない。

顔の肌に限らず、調子が悪い時、あと機嫌が悪い時の自分の身体は、触ると固いというかなんだかゴワゴワしてる気がします。。施術させて頂くとき思うのは、自分の手の平がお客様のお身体にピタッと吸い付くような感覚を味わうことがあります。これを感じるとちょっとホッとします。「あ、心身がほぐれようとしてくださってるなぁ」って思ってうれしくなります。


すみません、なんとも疑わしい話ですよね(;^ω^)ですがウソは付いていないのです。田端が‘‘この手でほぐしている‘‘というより、ご本人が持っているその「自然治癒力」のスイッチをオンにした瞬間のようなものをダイレクトに手から感じると言いますか・・・うーんどう表現すればうさん臭くないですか?
ともあれ、その心身を癒すのも、元気にするのも結局はご自身。セラピストが出来るのは、そのスイッチをご本人がスムーズに入れるためにほんの少し手を添えるだけ。ということが言いたい次第です。

赤ちゃんがお母さんの指を握ったり、辛い時大事な人にハグしてもらうことで無条件に安心して心がほぐれるのと同じように「触れる」ことの大切さを忘れず精進したいと思います。皆さま、いつもありがとうございます!!

以上です、お読み頂き感謝致します。