最近読んだ小説の話をします^^
柚木麻子さんの「BUTTER」(バター)
あらすじを抜粋。
男たちの財産を奪い殺害した容疑で逮捕された若くも美しくもない女。なぜ、男たちは騙されたのか??週刊誌記者の町田という女性は、面会でその容疑者を取材するうち、だんだん彼女に影響・感化され、内面も、スリムだった外見も変わっていき、自分の親友や恋人たちの運命にも変化が表れていく。。
というようなストーリーです。
ただただ重い話かぁと思っていたのですが、そんなことはなかったです。タイトルの‘‘BUTTER‘‘通り、バターを使った料理がたくさん出てくるのですが、その食材と人の感情をリンクして表現されていてとても興味深かったです。
犯罪者でなくても、キャリアウーマンでなくても、理想の専業主婦でなくても。どんな立場の人だろうが起こりえる、あり得る感情が事細かに描かれていて、とてもおもしろかった。
話のはじめのほうに出てくる、バター醤油ごはん。今すぐ食べたいです♪
ちなみにバターの薬膳効果を書いておきます。
【バター】
五臓の働きを高めてくれる食材。うるおい効果にも優れていて、皮膚や腸の乾燥にも〇
人間の赤ちゃんにとってお母さんの母乳が何よりの栄養源なのと同じく、牛乳という牛の‘‘ザ・栄養素‘‘から作られる乳製品のチカラもまた偉大です。
バターはカロリーが高い。という情報だけが先行しがちで、ダイエットの敵かのようにまで言われるこの食材。いやいや、、、なんでもそうですが‘‘適量‘‘を守れば自分の身体つくりにとって宝になり得ます。
どの食材にも言えることですが、例えばいくら野菜がヘルシーだとはいえ、食べ過ぎれば水分過多や冷えなどにつながります。
「食べたいものを食べたいときに食べる幸せ」を大切にしつつ、適量を考えつつ、食材同士が感化し合えるような食生活ができれば理想です。ストイックになりすぎるという意味ではなく。
小説を読んでいるとつくづく思います。
何かを勉強したいとき、深く知りたいときの専門書ももちろん有効ですが、作家さんが、ご自分のすべてを駆使して描かれたストーリーを読むことで見えることもまた、自分にとって血肉になるなぁと。
今回、「BUTTER」を拝読して感じたのは、人を世間で認識されている型枠だけで判断することの愚かしさと、やっぱり生きるものメシが基本。そんなことです。
みなさまの「食」が元気や慰めや励ましの一環になりますように。
以上です、お読みいただきありがとうございました!!